下肢静脈瘤の手術方法は患者の症状によってそれぞれ違ってきます

下肢静脈瘤に効果的な手術はさまざまあります。
ストリッピング(静脈抜去)は、古くから下肢静脈瘤のスタンダードな方法として広く伝わっています。以前は全身麻酔や下半身麻酔よる手術であったため、1週間程度の入院が必要とされていましたが、最近では医療技術が非常に発展したため、外来日帰り施術ができる施設も増えてきています。この施術方法は弁不全を引き起こしている静脈を引き抜いてしまう手法のため、知覚神経に影響を与えることもあります。
高位結さつ手術はストリッピング法とは違い、静脈を引き抜くのではなく、弁不全を起こしている静脈と、深部の静脈が合流する位置を専用の糸で縛ります。そして縛ったところを切り離してしまう方法です。高位結さつ法は身体への負担も少なく、日帰り手術が可能になります。
ストリッピング法と高位結さつ法は、硬化療法と併用されるケースが多いです。硬化療法とは患者の静脈の中に、硬化剤という特殊な薬剤を注入します。そうすることで静脈の壁と壁とをくっつかせます。また血のかたまり(血栓)をつくり、静脈の中を詰めてしまいます。硬化療法は軽度の下肢静脈瘤のひとには効果的です。また下肢静脈瘤の症状が重いひとにはほかの施術療法と併用することで、さらに効果が倍増します。
新しい施術方法として最近注目されているのは、静脈内レーザー治療術です。これは患者の静脈内にレーザープローブを挿入し、静脈の内側の静脈瘤をレーザーで焼灼する方法です。これは最新の施術方法でしかも高度な技術が必要とされます。施術は30分程度で患者への負担も少ないため、治療直後も歩いて帰ることができます。シャワーもその日のうちに浴びることができます。ですが自由診療のため保険が適用されないので、20万から40万程度の費用がかかります。
レーザーの施術は、日本ではまだ治療するための施設や設備が整っているクリニックが少ないです。しかもレーザー治療は日本人の肌になかなか合わないともいわれており、実際施術後にやけどのような症状が現れるケースもあるようです。ですからレーザーによる施術方法は、成功例や成績が一定以上安定するまで少し時間がかかると思われます。
レーザー治療のほかにも、最新治療の方法として、不全弁を作りなおす弁形成術や、血管に内視鏡を挿入して行う施術方法があります。これらの治療法もレーザー治療と同様に、それぞれ施行の成績が安定するまで時間がかかるかもしれません。

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